2018年デンマーク、ドイツの作品です。
あらすじ
古いアパートの解体作業中に隠し部屋が見つかり、そこでミイラ化した死体が発見される。死体の正体を追うカールはある女性の身に起きた悲劇から、かつて国家が犯した過ちを紐解いていく。国家の闇と巨大な陰謀!特捜部Qが最後の事件に挑む。
感想
監督はクリストファー・ボー(存じ上げませんでした)。
脚本は「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」のニコライ・アーセルが手がけています。
映画の冒頭に出てくるのは1960年代の話。
少女ニーデは恋人の男の子とふしだらな行為をしたという事で、父親に不良少女を更生させるための女子収容所に入れられます。
そしてニーデは恋人との子を妊娠しいていたことが収容所の医師にばれ、強制的に堕胎させられ不妊手術を受けさせられました。
この昔のシーンの少女収容所は1960年代まで実際にデンマークにあったそうです。
そして1934年から1967年までの間に、不良行為をしたり、精神障害がある人に強制不妊手術を強制的に受けさせられた女性が1万人以上いたそうなんです。
ちょっとショッキングですよね。
でも日本もつい20年前まで「不良な子孫の出生を防止する」と謳った旧優生保護法により、遺伝性とされた病気を持つ人や知的障害のある人は、不妊手術を強いられていたのです。
この事実も驚きです。
最後に
北欧らしく、重苦しい暗いストーリーにとても引き込まれます。
そして髭面の濃い顔面のコンビはとても良いです。
この特捜部Qは他にも3作品ほどあるようです。
他のも観てみたいです。
CGを駆使した映画にちょっと食傷気味の方に、ぜひおすすめの映画です。